シリコンバレー通信:外国語は難しい

帰国子女ではないとはいえ、英語は小学生5年からやってきた。中学生で、百万人の英語(中学2年で放送終了)とラジオ英会話(当時は大杉先生)を聴いていて、大学センター試験(今の共通テスト)を解いていた位。大学も英語サークルに入っていたし、社会人になっても継続してきた。

そういう環境でさえ、アメリカにくると自分は英語ができない方だと実感する。ニュースは理解できるが、トークや会話が理解できない。しらない語彙(英検1級より上)も、会話で時々出てくる。

何が言いたいかというと、日本人ができると英語レベルと英語圏で求められる英語レベルは明らかに違うということである。例えば、リスニングであれば、NHK英語講座、英検、TOEFL, IELTSで学習している人が多いが、非常にきれいな英語で、こちらではほとんど聞かない。リーディングであれば、英語圏だと、新聞等のニュース記事になるが、ローカル記事でさえ、1万語のレベルになる。リーディングやリスニングでこれくらいのギャップが発生するので、ライティングやスピーキングのギャップはさらに大きい。そもそも学習時間が足りないのである。

日本でも、週1回の夜中のテレコンの他に、年数回の海外出張をしていたが、それでも築かなかった。数年以上の滞在を想定して、初めて実感できたので、今回の滞在は貴重な経験である。

ネイティブとの差は埋められないとはいえ、ギャップを埋めることは可能なので、今、やっているのは次の通り。まず、スピーキングの練習として、日本語から英語に訳す反訳トレーニングを実施している。教材は主に、CNN English Express。リスニングと語彙については、こちらのラジオ(NPR Morning Edition, NPR All things Considered, NPR marketplace, KQEDのForum)やポッドキャスト(主にFinancial Timesのもの)を聴いたり、コメディ(Big Bang Theory, Young Sheldon)を観たりして、気になった表現や単語をメモ。英検1級以上のレベルが出てくるので、英英英単語超上級と究極の英単語プレミアムをやっている。英語圏のボキャブラリー本もあるが、音声がないので、日本語のものを使っている。でてくる例文も、当然、反訳トレーニングを実施。

リーディングは、毎日、Wall street journalかFinancial Timesを図書館で読むほかに、物理等の専門書を読むこと。時々、精読という点で、大学受験の参考書(英文解釈教室等)を使っている。ライティングについては、これらにでてくる表現を書いたりする(書写)だけ。

中国語、フランス語、スペイン語も現状維持のため、1日1時間はトレーニングしているのも含めれれば、外国語に触れている時間は、1日7,8時間はある。

いろいろ書いたが、外国語学習は、生涯ずっと続くと思う。外国語学習と思えば、つらいので、題材に自分の関心のあることを取り入れている。(これは、社会人1年目から実施していること。)

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